土木
リアクティブ・コアマットREACTIVE CORE MAT™
重金属など有害物質の封じ込めに効果的なマット状製品
リアクティブ・コアマットは、機能性材料を不織布・織布などで挟み、ニードルパンチにより固定した、環境汚染防止を目的としたマット状の製品です。重金属など有害な物質の封じ込めに効果的な資材です。
製品の概要と特長
1. 状況にあわせて効果的な機能性材料を選ぶことができます。
機能性材料 | 対象物質 |
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有機ベントナイト | 揮発性有機化合物、油、PCB、有機水銀 など |
多孔質の物質 | 揮発性有機化合物、 PCB など |
リン酸塩由来の鉱物 | 重金属類 |
アルカリ、アルカリ土類金属の水酸化アルミノケイ酸塩 | アンモニア, 重金属類 など |
2. ニードルパンチ固定により、機能性材料の流出・偏在を防ぎ、均一に設置可能
3. ニードルパンチ固定により、内部せん断応力が高く斜面での施工も簡単
封じ込めイメージ
汚染土壌や廃棄物などから発生する浸出水中の有害物質を、機能性材料が吸着・固定し、水のみが浸透します。
施工事例
1. リアクティブ・コアマット施工事例(米国)
物件名 | Grand Calumet川の浄化工事 |
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施工年 | 2009年 |
施工場所 | インディアナ州 |
マット敷設面積 | 29,000㎡(機能性材料:活性炭) |
現場について | Great Lakes Legacy Act(五大湖遺産法)に基づく五大湖周辺の再生事業の一貫としての工事。 |
- 河川の底質はPCBや重金属にて汚染されていた。
- 汚染土壌を剥ぎ取り(約62,700㎥)、リアクティブ・コアマットを敷き、覆土を実施した。
2. リアクティブ・コアマット施工事例(米国)
物件名 | ガスプラント跡地周辺護岸の改修工事 |
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施工年 | 2009年 |
施工場所 | マサチューセッツ州Colins |
マット敷設面積 | 2,400㎡ 有機ベントナイトがコア材のマット |
現場について | ガスプラント跡地周辺の海岸底質がNAPL(難水溶性液体)*により汚染され、周辺の水質にも影響を与えていたため、改修工事が実施された。 |
- トリクロロエチレン・灯油などの難水溶性物質により工場跡地周辺(跡地)が汚染され、周辺の水質にも影響
- NAPLを吸着可能な有機ベントナイトをコアにしたリアクティブコアマットを護岸周辺に敷設した。
- 侵食防止のため蛇かごタイプの資材をマットの保護として使用した。
マット設置から6ヶ月後、NAPLの流出がゼロとなった。