土木
土木分野CIVIL-ENGINEERING
土木分野の製品
当社が取り扱うベントナイト系遮水シートは、高い遮水性・耐久性に加え、工期短縮やコスト削減効果も大きく、最終処分場や農業用ため池、調整池や河川護岸など、幅広い用途での利用が広まっています。
厳しい環境対策が求められる今日では、環境関連資材の研究開発・製造販売をグローバルに展開するセトコ社の製品供給を通じて、廃棄物処分場における遮水対策・汚染土壌対策など、環境対策関連分野への注力を図っています。
技術的なお問い合わせも担当が詳しくお答えいたします。
遮水
用途
遮水用途
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最終処分場・自己修復材
安全で安心できる廃棄物最終処分場を実現するために「ボルクレイ・マット」の採用が増えてきています。遮水シートのバックアップとして使用することにより、遮水シートが万が一破損しても、「ボルクレイ・マット」中のベントナイトの吸水・膨潤効果により遮水ライナーの安全性が保持されます。
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オーバーキャッピング
廃棄物最終処分場の閉鎖や不法投棄対策、汚染土壌の封じ込めのオーバーキャッピングとして「ボルクレイ・マット」の採用が増えてきています。ベントナイトは天然無機鉱物であるため、半永久的に耐久性があります。また、材料が柔軟であることに加えて継ぎ目の重ね処理だけで特殊作業を必要としません。
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ベントナイト混合土
ベントナイト混合土遮水ライナー(CCL)は、平成10年6月に改正された共同命令(総理府・厚生省令)に規定される仕様(透水係数1×10-6cm/sec以下 *、厚さ50cm以上)に適合した安全で安心な廃棄物最終処分場用遮水ライナーです。農業用ため池の刃金土の代替材としても使用されます。当社では、混合土に使用される母材(発生土や購入土)に最適な5種類のベントナイトを用意しております。
※ 1×10-8m/sec以下
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ため池・調整池
農業用ため池の多くは昔から前刃金工法が採用されてきましたが、現在では刃金土の確保が難しい状況にあります。「ボルクレイ・マット」は、前刃金工法に替わる工法としてコスト縮減、工期短縮に寄与します。
河川
河川の堤防改修には、自己修復機能を備えたベントナイト遮水シートが最適です。ブロックマット工法などとの併用が容易にでき、河川堤防を長期に渡り保護いたします。
※国土交通省 NETIS登録製品
ビオトープ・せせらぎ水路
水生生物生息空間を創生し自然環境を身近に体験できるビオトープが近年増加してきました。「ボルクレイ・マット」は、自然景観を損なわず高い遮水性を発揮することから、多くのビオトープに使用されています。
環境修復用途
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汚染土壌修復
汚染土壌処理対策工法のうち、封じ込め工法に関する技術を保有しています。封じ込める際の上部キャッピング材として「ボルクレイ・マット」「リアクティブ・コアマット」、原位置での油分、重金属固定化材、不溶化材として「オルガノクレイ」「ソルボンド」があります。
その他
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技術プランニング
ボルクレイ・ジャパンでは、1983年の創業以来、1,000件以上の施工実績があります。技術面でお困りのことがございましたら、担当者よりご相談いたしますのでお気軽にお問い合わせください。
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水と土を守る災害対策技術
海底や川底に溜まった底泥からの重金属等の溶出を防止するための吸着材として「オルガノクレイ」があります。また、「オルガノクレイ」をマット状にした「リアクティブ・コアマット」も提供しています。
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前刃金工法の代替工法として
樹脂系シートの事故例ため池の改修工法は従来、上流面に不透水性材料を設ける前刃金土工法が一般的です。しかしながら近年では良質な刃金土が枯渇し、前刃金工法を採用する事が困難となってまいりました。
前刃金工法に代わる遮水工法として、表面遮水工法があります。表面遮水工法には樹脂系のシート工法が多く採用されてきましたが、背水圧による事故や紫外線による劣化が起こるため近年では採用されなくなりました。
そこで注目を集めているのがベントナイト遮水シートです。刃金土に近い粘土(ベントナイト)を使用しており、長期耐久性や自己修復性を備えたベントナイト遮水シートが、ため池の多い西日本地区を中心に採用が急増しております。
取得認定について
NETIS国土交通省新技術情報提供システム
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ボルクレイ・マットが国土交通省の「NETIS(New Technology Information System)震災復旧・復興支援サイト」の新技術情報提供システムに登録されました。
災害対応関連工事のがれき・土砂処理(処分),補修・修復(河川護岸),仮設(その他(調整池))において活用されています。
NETISサイトはこちら>
事業認定証 農林水産省 官民連携新技術研究開発事業
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官民連携新技術研究開発事業の事業認定を受けて実証実験を行いました(H23~H25)。
官民連携新技術研究開発事業とは、農業農村整備事業の現場にすぐに生かせるほ場レベル(フィールドレベル)での創意工夫等による新技術開発を、官民の密接な連携の下に進めることにより、農業農村整備事業を一層効率的に推進することを目的としています。
農業農村整備に関する新たな技術開発五ヵ年計画における技術開発の基本方針に基づき新技術の研究開発を行う者に対して、予算の範囲内において、新技術の研究開発に要する経費の補助を行うものです。
製品認定証 日本遮水工協会
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ボルクレイ・マットは日本遮水工協会の製品認定を受けています。
(1)有害物質を含まない材料で溶出試験をクリアしております。
(2)品質管理された製造工程で生産し常に均一した製品を提供します。
(3)品質規格に合格した製品を日本遮水工協会で認定・登録し、廃棄物最終処分場にふさわしい遮水工材料の提供を推進するための制度です。
品質マネジメント・システム ISO9001認証取得
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品質マネジメント・システム ISO9001認証を取得しています。
よくあるご質問
- Q.
- STとCLの使い分けは?
- A.
- 遮水機能はST・CLタイプ共に同じですが、CLタイプにはHDPEシートが付着しているため、例えば湧水養生は必要な場合であったり、充分な覆土厚が確保できない場合などに有効です。※詳細はお問い合わせください。
- Q.
- 施工中や施工後に降雨があっても大丈夫?
- A.
- ボルクレイ・マットはニードルパンチ加工されているため、施工後に急な降雨があってもベントナイトが出てくるようなことがなく、また過剰な膨潤をしないような構造になっております。ですが製品が冠水するような状態は避けなくてはならないため、施工後に埋戻しに時間を要する場合などは降雨養生をお願いいたします。
- Q.
- ベントナイトは端部からこぼれ落ちないないの?
- A.
- ボルクレイ・マットは、1m2辺り約5,500本もの針を使用した特殊な機械によって、緻密にニードルパンチ加工されております。このニードルパンチ加工により、ベントナイトが非常に小さい部屋に閉じ込められているような状態になります。従いまして、カットした切り口からは多少こぼれ落ちがありますが、それ以上はベントナイトがこぼれ落ちないようになっており、垂直面で使用しても全く問題ございません。
土木分野担当
小林 大輔
環境・建設資材部 主任
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